ナショナル製フリッカーブザーを解剖?
が何故か非常に優秀で単なる導通を見る以外にコイル成分やダイオードで音色が変わります。
古くから電機業界で使われているらしく、知る人ぞ知る機器ですが、廃盤になり代替品を探すも他社ではないようです。トランジスタを2段で使って抵抗成分で音色を変えるタイプもあるようですが、このnationalの時代から生産されているので少なくとも数十年は使われていたらしく、誰かがそれを導通チェッカーとして使い始めたか謎です。
今年亡くなった同僚が研究していたので、ひょんなきっかけで引き継いでいます。
回路図を探していいたところやはり簡単な回路図でその解説ではハートレー発振回路だそうです。
トランジスタ技術のページに解説がありコンデンサーとコイルを並列にしてコイルの中点を繋いで発振することをラルフハートレーさんが1915年に特許出願したそうです。コルビッツ発振回路という2つのコンデンサーの中点を繋いだ回路も発振するそうです。
結局導通を測る対象のインダクタンスで音色が変わる事を利用しているようです。ただ火災報知器にこの機能がなぜ必要だったのかは不明。おそらくセンサーのインダクタンスで煙の度合いを分かるようにしていたか?当然当時の設計者はラジオ(高周波回路の知識があり)このカイロを利用して製品を作った様でICが高価で安価に大量生産が出来ない条件をこの回路で実現したのかと思うとダーリントンで増幅した導通チェッカーを作るより断然もちべーしょんは上がります。
問題はこのブザー兼3端子インダクター
2つのインダクターの振動をこの振動子で鳴らしているだけ?
回路はシンプル。
回路は前出の火災報知器は24v電源なので単三を2本で3V様に抵抗値やコンデンサー容量が変わっています。
回路を焼き直してみました。やはりインダクターの部分は全体が185Hで左右が1367uHと1376uHはおかしいので測定に問題があったう様ですが、何度測ってもそうなります。
発振用のコンデンサーは0.47uFがシミレーションでは周期が長く0.048uFにするとそれらしい感じになるので実験で確かめます。
基板には新旧のバージョンがある様です。この2つは現役で分解で壊してもいけないので先のモデルをベースに設計を進めます。
何かと興味深い回路です。この様におもちゃの病院の人は元は設計者なので、とても内容が分かりやすですね。
https://abiko-toy-hospital.jimdofree.com/いまさら聞けない電気のトリビア/発振回路/
シミュレーションはこんな感じです。
完成したらアップします。乞うご期待。出来るかな?
藤原さんが付いているから大丈夫。